フードトラッカー日誌【キッチンカー開業期】8・31 念願の場所で出店

こんにちは〜!

念願のMPKさん(略称)で出店の初日を迎えました!

同じ門下で熱く濃い時間を共に過ごした仲間の夫妻が、広島、奈良からわざわざ駆けつけてくれました。

ご主人の方は僕と同い年、五行術を中心にエネルギーの研究を深く学ばれ、施術をされているかなり凄い先生なのです。

奥さんの方も鍼灸、不妊治療などをご自身でもされていて、珍しい東洋医学治療家夫妻。

今日は沢山写真や動画まで撮って頂き、本当にありがたかった。

せっかく頂いたので、MPKさんの場所の海っぽい感じでショートムービーとしてコンテンツを作ってみました。

忘れられない思い出になります。

仲間の存在は自分の原動力になります。

出会いに感謝。

この場所は以前から絶対に出店したかった場所でした。

土日の来場者が多いのと、海の近くの異国感あふれるこの独特の雰囲気が昔からとても大好きでお気に入りの場所の一つだったんですね。

多分これは僕だけではなくて、お店をやりたい人みんなそうだと思うのですが、やりたい理由の一つに、おしゃれな場所、雰囲気の良い空間の中に自分の身を置いておくという事でテンションが上がるというのがかなり大きいのではないかと思います。

これは固定の店舗を構える時もそうだし、移動販売をやる上でも同じです。

MPKさんはまず最初に自分が理想の絵として心の中に思い描いた場所だったわけなんです。

以前のブログに出店交渉の時の事も書きました。

もうあれから3ヶ月とちょっと経ったのですね。早い!

車を作って、プレオープンをして、また車を手直ししたり、メニューやオペレーションを考え直したり。

本当にここのところ1日があっという間。

本日その理想の絵が現実となり、一つの目標を達成できました。

頭の中で思い描いたことは現実にできる。これを一つ証明できたようで少し感慨深いものがありました。

なんとなく思っていたことが自分の行動で実現化できたんです。

嬉しいです。

ところが…です。

お客さんの方はこれがさっぱりでした。

以前知り合いのケバブ屋さんに

「MPKさんはいいよ!土曜日で100個、日曜日で200個くらいは売れてる。」

という情報を入手していたので、それぐらいの用意はしていたのですが、本日初出店は土曜日で40個ちょっとしか売れませんでした。

買ってくれた人の満足度は高そうでしたが、あまりにも予想より悪かったのでふと不安になりました。

午前中の夢が叶ってルンルンだった気分は夜には全くなくなっていましたね。

現実は甘くない、を突きつけられましたよ。

今日はお手伝いとしてYさんに9時から15時、Hさんに14時からラスト(この日は20時30分くらいまでかかった)で来てもらったのですが、人件費を払うと大幅なマイナス。

出店の契約上できるだけ従業員一人の営業はやらないで欲しいということだったので、常に二人で営業しようと考えていましたが、現状、僕の中の損益分岐点ではざっくりいうと販売個数が100個以下なら一人で回さないと利益が出ないという感じです。

朝9時から夜20時まで店を開けて40個ちょっと、というのはかなり時間効率的にも悪過ぎる。

色々と考えさせられる1日でした。

悔しいなー。

ここまでキッチンカーをやってみて、固定の飲食店、テイクアウト店の運営ノウハウを活かせる事は勿論沢山あるのですが、基本的には移動販売はまた別物である事を肌で感じました。


飲食店の現場で10年以上かけて修行しましたが、独立する時、会社の名前は『株式会社 ワン・スマイル』にする事を法人化するかなり前から決めてました。

もともと僕は夢想家で現実離れした理想ばかりを若い時は吠えてました。でもあるキッカケで、現実を動かしていくのは一つ一つの地道な努力でしかないという事に気付いたのです。


『 目の前の1人の笑顔を大切にする』という思いを込めてワン・スマイルと名付けました。
移動販売を始めてみて、改めてこの時の思いを思い出しました。


目の前を通る人達が考えてる事をもっと深く深く感じないとダメだ!

本日の学び

①頭に鮮明に描けることは現実になる。

出店交渉に行く前からMPKさんでトラックを出している絵は頭の中で思い描けていた。強い思いとイメージできたことは叶う、と感じた。

イメトレの力を使うと強くなれる!

②人が多いところに出店しただけで商品を買ってくれるわけではない。お客さんの来場の動機、欲望などを考えないと商品は売れない。

実際トラックの前をたくさんの人が通り、うわ!ラクレットチーズ食べたい!という反応を示す人はたくさんいましたが、結果として買ってくれるまでには至っていない。今までの出店の感じでラクレットチーズを目の前で削ってくれる体験を今しとかないとなかなかできないから買おう、っていう人が多かったと思います。(レア体験を今しかできない)そういう人はお腹いっぱいでも買ってくれるし、価格が高くても買ってくれる。本日買ってくれた人はほとんどが衝動買いだったということ。SNSなどの出店告知からきてくれた人は仲間の夫妻のみでリピーターはゼロということ。敷地内には固定の飲食店もあって、予定でここに行こうとあらかじめ頭の中に思い描いてから来場している人もいる。そして、今日は気温が高くかなりの暑さ。冷房が効いているところで食事をしたいというのは絶対あるはず。そういうことを考えて出店しないといけない。

③移動販売と固定の飲食店とはかなり違う。

前述した通りクーラーが効いてる固定店舗とは違い外はかなり熱い。今日みたいにクソ暑い日は、その時点で固定の店舗には敵わない。テイクアウトのメニューという視点で考えた方がうまくいくと思う。

また、移動販売というのは突発的な店舗でいつもあるわけではないとお客さんは認識しているように思う。商品に独自性があり、ファンができるのならば、リピーター戦略を本気で考えないとダメだということ。違う場所でもまたきてくれる濃いファンを作れるか?それが無理なら、移動販売ながら固定店舗と同じように、同じ場所での出店を続けて覚えてもらうか?この戦略を考えないといけない。移動販売の最大のメリットはその場限りのイベントで買ってもらえるということ。そこを生かすのか?リピーターを集める戦略で行くのか?軸を定めることが大事なのかもしれない。

こんな事を特に思いました。数をこなして経験を積む事でしかわからない体験をまさに今してるのですが、なんというか、無駄に時間や数稽古をするほど僕には時間がない(若くない)ので、物事の本質をしっかり見抜けるように意識しながらやっていきたいと思います。